ブラタモリトレース・仙台杜の都の秘密(宮城刑務所)編 [散歩会]

 最近の数年間、仙台に帰省した折に開催していたブラタモリトレース(タモリさんさんが歩いた跡を辿る散歩会)を開催してきました。
 今回は、ブラタモリ「仙台・杜の都の秘密」編の中の「宮城刑務所」の部分を辿ることにしました。
宮城刑務所はその昔、伊達政宗が晩年をすごした屋敷があったところです。幕府には、ここの屋敷は、正宗が晩年を過ごす隠居のための屋敷という名目で建設の許可を申請しました。しかし、その実態は、若林城という立派なお城だったのです。その中に、臥龍梅(がりゅうばい又はがりょうばい)と蟠龍(はんりゅう)の松という名木があり、「杜の都」編として取り上げられたのです。

#00、宮城刑務所内の臥龍梅
%17ブラタモリ平270718-122B.jpg
NHKのブラタモリより引用(以下、青い枠で囲った画像は、NHK・TVの画像です。但し、アナログVTRでの録画画像のため不鮮明ですのでご了承ください。
           
 タモリさんは、NHKの番組の取材ということで、宮城刑務所内の見学&ロケが出来ますが、我々一般人は、刑務所内へ入るということはあきらめていました。
ところが、昨年秋に、一般人でも、毎年10月に開催される、刑務所の矯正展の時なら刑務所内の見学が出来るということを仙台在住の方が教えてくれました。そこで、今年の夏ごろから、Google Alertで「宮城刑務所」「矯正展」のキーワードで情報アンテナを張っていましたが、9月半ばになっても、ネットからの情報は得られなかったため、宮城刑務所に電話して問い合わせたところ、「今年は、11月4日(日)開催で、所謂・刑務所の塀の中の見学は、午前9時30分から受け付ける」との情報を得ました。その他、ネットのブログで、「矯正展では、受刑者が作った家具・工芸品の販売の他各種イベントや刑務所の食事の試食もある」ということはわかりました(但し2015年矯正展の情報(※))。その後も、ネットでの情報収集を続けましたが、有力な情報は得られず、宮城刑務所は、矯正展のネットへの情報発信に関しては消極的と思われました。  さて、最低限、日時がわかれば、いつものように、メンバーを募ることは出来るので、中学の同級生を対象に募集を募ったところ6名の参加者が集まりました。 ※「はかたっこのブログ」さん・2015年開催の矯正展の訪問レポによる。
    
#01、宮城刑務所矯正展(2018)宮城刑務所正門
#01宮城刑務所02B.jpg
ブラタモリのロケで、タモリさん一行もここから入場しました。但し、そのときは大扉は閉まっており、タモリさん一行は、右側の小扉から入場していました。 我々総勢7名の散歩会メンバーは、丁度AM10時に、門の中に入りました。
      
#02、宮城刑務所近辺の地図と宮城刑務所への交通案内
#02宮城刑務所03C3.jpg
宮城刑務所の住所は「仙台市若林区古城2丁目3-1」です。宮城刑務所は、伊達政宗が晩年を過ごした、「若林城」の跡地に作られたもので、ここの住所はその由緒あるお城の名前をそのまま踏襲しているということになります。 また、刑務所へのアクセスは、公共交通機関はバスということになりますが、駐車場があり車でのアクセスも可能です。 ※図の中に、公共交通機関のアクセス詳細を書きましたが、ブログ末にもテキスト形式で、掲載します。
      
#03、利府太鼓演奏
#03宮城刑務所03C.jpg
太鼓の音は、会場外でも良く聞こえていました。黄色のアーチ状のゲートをくぐると、正面左手に中央ステージがあり、そこで太鼓の演奏がありましたが、ちょうど終了まぎわでしたので、素通りし、「塀の中の見学」受付場所へ向かいました。
    
#04、宮城刑務所施設見学受付場所
#04宮城刑務所04C.jpg
所謂塀の中の見学の受付場所には、すでに50人以上の方が集まっていてその後も列がどんどん伸びていて、関心の高さが現れていました。 ※「塀の中の見学」のことは、主催者は「施設見学」と称しているので、本ブログでも以下施設見学と記述します。 ここで、ビニール袋が渡され、携帯電話、カメラ、タバコ、ライターを袋の中に入れ、口を縛るよう指示がありました。つまり、施設見学中は残念ながら、撮影禁止ということです。そういえば、ブラタモリでは、塀の中の取材が出来ることになったことを、「特別に撮影許可が!!」と大きなテロップでアピールしていました。荷物検査があると思っていましたが、それはありませんでした。  前方の門から、1グループ20人くらいずつ入り、刑務官2名の方に案内されました。今回施設見学に訪れた一般人は、待っているいる間、全く緊張感は無く、和やかな雰囲気で、入場を待っていました。 入場の際、刑務官から、施設見学中は、グループから離れないよう、厳しく注意を受けました。 ここから門の中の施設見学は撮影禁止なので、以下ブラタモリのTV画面を掲載します。
     
#05、タモリさん一行塀の中へ入場
#05ブラタモリ平270718-106B.jpg
タモリさん一行メンバーは、タモリさん、桑子アナとブラタモリ案内人・仙台市教育委員会の木村さんです。宮城刑務所の刑務官(庶務課長)の先導で、塀の中に入っていきました。タモリさんはいつものブラタモリでは見られないような緊張した表情で入っていきました。
     
#06、07、蟠龍(はんりょう)の松
%06ブラタモリ平270718-108B.jpg
%07ブラタモリ平270718-107B.jpg
番組のナレーションでも、画面に書いてある「幹の長さ36m、樹齢360年以上」の解説はありませんでした。 我々の施設見学では、見学の最後に、この松の解説がありました。今でも、日々、幹は伸びているとの事でした。
     
#08、城の土塁跡
%08ブラタモリ平270718-110B.jpg
松の後方に、土の高まりがありますが、これは、城の土塁の跡であると木村さんの解説がありました。
     
#09、松の幹の先端と土塁のEND部
%09ブラタモリ平270718-111B.jpg
お城の時代は、この土塁の左側から、城の中心に入っていきました。現在も、同じ経路で、施設の中心に入っていきました。
     
#10、出丸に向かう、タモリさん一行
%10ブラタモリ平270718-051B.jpg
土塁の上・塀のすぐ内側の通路を、出丸(※)に向かって進んで行きました。ここで、桑子アナが「(ここの)高さは何m位なのですか?」という素朴な疑問を刑務官にぶつけたところ、「警備上の問題から答えられない」とのことでした。 また、#10の画面で、塀の上部に”ぼかし”が施されていますが、この部分には、電線が張られていました。このことも、秘匿事項のようなので、きたろうは目撃してきましたが、その詳細については言及致しません。 ※出丸・・・本城から張り出した形に築かれた小城(デジタル大辞泉)
    
#11、旧若林城出丸部分
%11ブラタモリ平270718-115B.jpg
お城の特徴的な「出丸」部分がそのまま残っていました。 #02の地図の宮城刑務所の北東部分。特徴的な出っ張りが、地図でも確認できます。 (矯正展の施設見学で、ここはコースに入っていませんでした。)
    
#12、タモリさん一行移動中
%12ブラタモリ平270718-055B.jpg
タモリさん一行移動中のシーンです。我々の施設見学でここは通らなかったと思いますが、この映像は、刑務所内の建物の典型的な様子なので掲載しました。刑務所内の建物は、窓に鉄格子が張られているのを除けば、極々一般的な工場の建物のような感じでした。
    
#13、刑務所内の工場棟
%13ブラタモリ平270718-118C.jpg
渡り廊下の前方約20mで右側に延びている棟が工場棟です。番組で工場棟内の映像はありませんでしたが、我々は、中に案内されました。工場棟内は、木工場の様相を呈し、いろいろな木工加工機、材料、半製品、完成品等が整然と並んでいました。
     
#14、臥龍梅(朝鮮梅)
%14ブラタモリ平270718-119C.jpg
宮城刑務所の一番奥にある、今回のブラタモリ(仙台・杜の都編)の目玉となる木、臥龍梅(がりゅうばい)です。朝鮮出兵のとき、正宗が、母親に見せたいために、この木を持ち帰ったとの事。樹齢は諸説あり、220年とも360年とも言われています。龍が寝そべっているような形にみえるためこの名が付きました。
    
#15、同上
%15ブラタモリ平270718-120C.jpg
タモリさん:「よっぽど気に入ったんでしょうね」 この木は、最初の梅に接ぎ木したもので二代目で、臥竜梅として国内最大のものとして、国の天然記念物に指定されています。 刑務官:「刑務所の中にある天然記念物というのは私が知るかぎりでは、この宮城刑務所刑務所にある臥龍梅だけだと思います。」
     
#16、臥龍梅、春花が満開のときの写真
%16゙ラタモリ平270718-121B.jpg
刑務官:「今年(平成27年)の3月の下旬に撮ったものです。」 桑子アナ:「今でも、元気ですね~」 木村さん:「このきれいな花の姿を見られるのは、刑務官の方たちの特権ですね。」 刑務官:「いや、受刑者も当然見られます。」
     
#17、臥龍梅取材風景
%17ブラタモリ平270718-122B.jpg
木村さん:「お城の跡にすっぽり刑務所がつくられたおかげで、余計な開発等されず、正宗が隠しとうしたお城の痕跡が、そのまま残ったということです。」
     
#18、施設見学終了
%18ブラタモリ平270718-124B.jpg
タモリさん一行:「ありがとうございました!!」
    
#19、宮城刑務所の取材を終えて
%19ブラタモリ平270718-125B.jpg
刑務官:「どうですか?一歩塀の中から出て頂いて?」 タモリさん:「久しぶりのシャバだな~シャバの空気はいいな~」 一同:「笑い」 ※ブラタモリ「仙台・杜の都編」はここで終了でした。我々が施設見学をした時間は正味20~30分くらいだった思います。
    
#20、矯正展中央ステージ近辺の風景(11時02分撮影)
%20宮城刑務所09B.jpg
当日は、快晴で、風も無く気持ちの良い天気でした(仙台地方11時現在。気温17.4℃、湿度52%、風速:東の風・風速0.8m)。 この番組(ブラタモリ・仙台・杜の都の秘密)が放送されたのは、平成27年7月18日(土)でした(同「仙台・地形と用水」編は、7月11日(土))。 同年の10月25日に第1回ブラタモリトレースと称する散歩会(中学同期メンバー)をはじめて以来、今回で第7回(最終回)となりました。毎年5月10月(今回は11月)に開催して来ましたが、全部の会で天候には恵まれました。
    
#21、仙台89ersチアーズの演技
%21宮城刑務所08C.jpg
仙台89ERSは、Bリーグのプロバスケットチームです。89ersチアーズはそのチアリーダーで、華麗なダンスと元気な声援で仙台89ERSのホームゲームを盛り上げています。
     
#22、チアーリーダーとキャラクターによる抽選会
%22宮城刑務所19C.jpg
ティナ君(※)から特別賞授与。中身は、サイン入りユニフォームおよびその他でした。 ※ティナ君:仙台89ERSのキャラクター(子どものライオン) きたろうは、1番違いではずれました(残念(-_-;))(前後賞はありませんでした)
     
#23、受刑者製作物の販売
%23宮城刑務所10B.jpg
矯正展のメインのコーナーです。製作物は、木工品、衣類、バッグ、洗剤等いろいろなものが販売されていました。 きたろうもスマホ・スタンドを買おうとしましたが、スマホケースに入れたままだと、スタンドの穴に収まらず、断念しました(裸だと入るが))。 ここは、宮城刑務所のコーナーですが、隣県の、山形、福島県の刑務所、さらに遠く四国、九州の刑務所からの出展もありました。  その他、ラーメン、カレー等の食事コーナー、ドーナツ、焼き鳥等の販売コーナーもありましたが、割愛しました。
     
#24、完全に出所しました
%24宮城刑務所15ブログ用.jpg
次の予定もあったので11時30分頃、宮城刑務所を完全に出所しました。
    
#25、「出所者の出迎えについて」(注意表示板)
%25宮城刑務所20B.jpg
門の右側刑務官詰め所の右側に、注意表示板が掲げられていました。
    
●見学を終えて 刑務所内の建物は、思っていたほどいかめしいものではありませんでした。構内の地面や樹木は、清掃整備が行き届いており、きれいでした。グランドもあり、受刑者でソフトボールのゲームが行われるとのことでした。建物の鉄格子や塀に設置された電線に気づいたときに、ここは刑務所の内部なのだな~とのなんとも言えない感慨がわきました。
     
<宮城刑務所へのアクセス>
●地下鉄薬師堂駅からバス
①73系統、藤田行きまたは70系統、霞の目営業所前行き「南小泉三丁目」下車、徒歩10分
②75系統、長町南駅・太白区役所前方面「古城二丁目」下車、徒歩0分
※但し、75系統は平日は便数が非常に少ない上、休日は運休なので、ご注意ください。
●地下鉄河原町駅から
①徒歩18分
②河原町駅東(バス停)から75系統薬師堂行き、「古城二丁目」下車、徒歩0分
※但し、75系統は平日は便数が非常に少ない上、休日は運休なので、バスの利用はあまり推奨しません。
     
END
    
   

nice!(25)  コメント(3) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。