講演会受講記「遺伝子から見た古代のイヌ」(市川市) [講演会]

超久しぶりに投稿します。
コロナが第8波が収束しつつあり、久しぶりに「ジム(水泳)」以外の活動に取り組みましたので紹介いたします


●2023年2月19日市川考古博物館主催の「遺伝子から見た古代のイヌ」と言うテーマの後援会が行われ聴いてきました(事前申し込み制)

■チラシ
#01、チラシの写真
&01古代の犬チラシWEBより転載.jpg


◆開催趣旨
市川市広報に、本展示会及び講演会の案内がありましたのでそのまま転載します。

❖市川市広報・・・「歴史と文化の散歩道  Vol.117」

『遺伝子からみた古代のイヌ―須和田遺跡出土の11匹のイヌ―』
 1984(昭和59)年の夏から秋にかけて、須和田で210平方メートルほどの小規模な発掘調査が実施されました。確認された遺構は竪穴建物が四棟と土坑(竪穴)が三口でした。
 竪穴建物の年代は五世紀末~七世紀で、それは古代の須和田を考える上で貴重なのですが、それ以上に注目すべき発見が八世紀後半の一口の土坑からありました。11匹ものイヌの骨が出土したのです。奈良時代のイヌの骨が、これだけまとまって出土したのはまれな出来事です。

※#02、土坑の写真
&02市川市広報「古代の犬」3Aレタッチ.jpg


※#03、イヌの骨出土状況の写真
&03市川市広報「古代の犬」3B.jpg


 発掘の成果は、1989(平成元)年の考古博物館の企画展で紹介し、1992(平成4)年に本市教育委員会が刊行した報告書にまとめられました。一部の研究者を除き、その後は注目されることもなく収蔵されて今日に至りました。
 昭和、平成と時は移り、令和の現在、科学技術の進歩により新たな視点でこのイヌの骨を取りあげることができるようになりました。遺伝子による分析です。
 考古博物館では今年度の企画展にあわせ、この11匹のうち遺伝子が採取可能な7匹と曽谷の向台貝塚から出土した縄文時代の1匹のイヌの分析を行いました。奈良時代のイヌの遺伝子分析は全国でも初の試みです。須和田遺跡は下総国府の一部を構成する遺跡ですので、国府でのイヌの飼育という問題も絡んできます。
 今回の分析では、すでに失われた毛色、耳や尻尾などの形などイヌの復元に関する具体的な情報をはじめ、日本における縄文時代と奈良時代のイヌの関係などが判明し、古代のイヌの飼育にも光をあてることができました。
 奈良時代の市川にはどんなイヌがいたのか。詳しくは2月12日(日)~3月26日(日)に歴史博物館を会場とした考古博物館の企画展で展示しますので、たくさんのご来場をお待ちしています。2月19日(日)には今回の分析に携わった先生方の講演も予定しています。
(考古博物館 山路直充)


■講演会演題及び講師
【レジュメ】
日時 2023年2月19日(日)13 : 00~16 : 30
会場 メディアパーク市川グリーンスタジオ(市川市鬼高)
主催 市立市川考古博物館

❖13 : 00・・ 開演 市立博物館 館長 挨拶
❖13 : 05 ~13 : 30
イヌ出土の須和田遺跡第6地点とは・・ 市立市川考古博物誼 山路直充

※#04、山路直充氏写真
&04山路直充学芸員P044.JPG

❖13 : 30~14 : 30
須和田遺跡のイヌが語るもの・・國學院大學 山崎京美先生

※#05、山崎京美氏写真
&05山崎京美氏P045B.jpg

❖14 : 50 ~15 : 50
金沢大学覺張隆史先生・・「遺伝子からみたイヌの歴史」

※#06、覺張隆史氏写真
&06覺張隆史氏P049B.JPG


❖16:00~16 : 30
トークセッション・・覺張先生、山埼先生、司会山路

※講師3人の動画

覺張隆史氏


山崎京美氏


山路直充氏

※公演の具体的内容の紹介は次回で行います。

END
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