第85回日本音楽コンクール フルート部門第3予選会結果 [演奏会]

2016/9/28 (水) 取材

若手の登竜門として最も評価が高い、日本音楽コンクール フルート部門の審査が第3予選まで進んで来ました。
第1予選で52名、第2予選で19名の方(内1名の方は再応募者)が通過し、第3予選に進むことになりました。
第3予選出場者の中にFB繋がりの方もいらっしゃいましたので、行って来ました。
●第85回日本音楽コンクールフルート部門第3予選会
❖2016年9月28日(水)10時開演
❖トッパンホール(文京区水道1-3-3)
❖出場者19名
❖チケット:全席自由:2,000円

#01、第3予選通過者(=本選出場者)5名の方
#01日本音楽コンクールフルート第3予選通過者画像.jpg
本選は10月25日オペラシティ コンサートホールで行われます。
※第3予選に関する新聞記事(WEB版)は、本ブログ末尾に掲載しました。

#02、第85回日本音楽コンクールのちらし
#02日本音楽コンクールフルート第3予選ちらし.jpg
注)画面を圧縮するため、トリミング及びフルート部門以外の記事は削除してあります。

格安料金で19名の方の本格的演奏各3曲が聴けるとは実に幸せです。
きたろうも、自分の耳の自己評価も兼ねて、僭越ながら、評点を付けさせて頂きました。

#03、トッパン小石川ビル入口
#03日本音楽コンクールフルート第3トッパンホール.jpg#04トッパンホール入口B.jpg

右側の第85回日本音楽コンクールのポスターが掲示されています。

#05、トッパンホール ステージ
#05日本音楽コンクールトッパンホール内C.jpg
トッパンホールは400席強の中規模のホールです。
内装は木が多用され、やわらかな響きでした。
平日の音楽コンクールの予選会という性格上、客層は、出演者の家族と友人、音大生、音楽関係者とフルートマニアの方々と推定されました。

予選会の演奏は下記の通りでした。
演奏は、一人22分以内で、三つの選択曲の演奏順は自由で暗譜の指定もありませんでした。
皆さん2次予選を通過して来た方々で、レベルが高いので、きたろうは苦心惨憺しながら評価点を付けて行きました。
(若干遅刻したため、一番最初の方の評点はつけられませんでした)
演奏3曲中、現代曲が必ず1曲入りますが、特にこれの評価は難しかったです。

●演奏曲の指定(プログラムより)
下記(1)(2)(3)からそれぞれ1曲を選び、合計演奏時間22分以内で演奏すること(曲間を含む)。演奏順、カットは自由。
(1)
(a)L.Berio:Sequenza I
  ベリオ:セクエンツァ I
(b)Kazuo Fukushima:Mei
  福島和夫:冥
(c)Toru Takemitsu:Voice
  武満 徹:ヴォイス
(d)E.Varèse:Density 21.5
  ヴァレーズ:密度21.5
(e)G.Benjamin:Flight
  ベンジャミン:フライト

(2)
(a)G.Fauré:Fantaisie op.79
  フォーレ:ファンタジー 作品79
(b)P.Gaubert:Nocturne et Allegro scherzando
  ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
(c)G. Enesco:Cantabile et Presto
  エネスコ:カンタービレとプレスト
(d)B.Godard:Suite de Trois Morceaux op.116, Valse
  ゴダール:組曲「3つの小品」 作品116 から「ワルツ」
(e)P. Taffanel:Andante pastoral et Scherzettino
  タファネル:アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ

(3)
(a)F. Kuhlau:Introduktion und Variationen über ein Thema aus C.M. von Webers“ Euryanthe” op.63
  クーラウ:「オイリアンテ」の主題による変奏曲 作品63
(b)P. Taffanel:Fantaisie sur le Freyschutz
  タファネル:「魔弾の射手」によるファンタジー
(c)T. Böhm:Fantasie über ein Thema von Schubert op.21
  ベーム:シューベルトの主題によるファンタジー 作品21
(d)K. Andersen:Ballade et Danse des Sylphes op.5
  アンデルセン:バラードと空気の精の踊り 作品5
(e)J. Demersseman:Grande Fantaisie de Concert sur“ Obéron” de Weber op.52
  ドゥメルスマン:ウェーバーの「オベロン」の主題による大幻想曲 作品52
(f)A.Doppler:Airs Valaques op.10
  ドップラー:ヴァラキア地方の歌 作品10
※第3予選は暗譜を指定しない

#06、プログラム(1)(きたろう評価点付)
#06日本音楽コンクールルート第3予選演奏者B.jpg


#07、プログラム(2)(きたろう評価点付)
#07日本音楽コンクールルート第3予選演奏者B.jpg


#08、第3予選会、審査結果発表
#08日本音楽コンクールフルート第3予選通過者.jpg
終演は午後7時ちょい過ぎでした。審査結果は、7時30分頃、ロビーに貼り出されました。
5名の方が、10月25日(火)の東京オペラシティコンサートホールで行われる本選会に進むこととなりました。

●きたろうの評価結果
きたろう評価点で上位7名迄の方の評点を、#06、07に示しました。きたろう評点上位5名の方と、本選出場5名の方は一致せず、2名の方が本選出場でした。きたろう評点上位7名までで、本選出場4名ということで、きたろうの評価点は微妙な結果でした。
特に、エントリー№53の方は、きたろうの評価点で12位と低い評価でした。この方の良い所を、評価出来なかった点は反省点で、研究し直したいと思いました。
本選進出者の中で、八木瑛子さんは、パワフルで表現力豊かで、きたろう評点では満点でした。内山貴博君は、吹き方が柔らかでおしゃれな演奏でした。翌日毎日新聞(WEB版)を見て、内山君の所属が「パリ国立高等音楽院」ということがわかり、なるほど、これがフランス的な奏法かと合点が行きました。

※本結果は、予選会の翌日(9月29日)の毎日新聞朝刊(紙版)に掲載されました。(電子版には9月28日 20時19分付で掲載)

http://mainichi.jp/classic/articles/20160929/k00/00m/040/029000c

●音コン5人が本選へ フルート部門 
毎日新聞電子版2016年9月28日 20時19分(最終更新 9月28日 20時19分)

 第85回日本音楽コンクール(主催=毎日新聞社・NHK、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業)は28日、フルート部門第3予選が東京都文京区のトッパンホールで開かれ、5人の本選出場者が選ばれた。第2予選を通過した19人が各3曲を吹き、工藤重典、酒井秀明両氏ら9人が審査した。本選は10月25日、東京都新宿区の東京オペラシティで開かれる。

 第3予選通過者は次の通り。(演奏順、敬称略)
 八木瑛子(東京芸大4年)、河本朋美(関西フィルハーモニー管弦楽団員)、滝本実里(東京音大4年)、下払桐子(国立音大大学院修了)、内山貴博(パリ国立高等音楽院)

●本選、出場者の皆さま、また、頑張って頂きたいと思います。
END
nice!(29)  コメント(3) 

nice! 29

コメント 3

夏炉冬扇

男性は1人ですね。
by 夏炉冬扇 (2016-10-01 18:57) 

きたろう

夏炉冬扇さんコメントありがとうございます^-^
フルート界は、アマもプロも完全に女性上位です。学生のブラバン、オーケストラ、市民オケ等も女性の方が多いです。但し、プロのオケは、まだ、男性が多いかな?
by きたろう (2016-10-03 05:34) 

タロサ

7日にNHKFMで放送されてたんですね♪

聴きたかったな~…
by タロサ (2016-10-09 04:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。