きたろう散歩番外編“望月コレクション・広重二大街道展のご案内”(終了しました) [広重]
17日で終了しました。
本展示会の訪問記あります。→4月14日アップ「望月コレクション・二大街道展を鑑賞する」
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3月24日アップ
春恒例の、望月コレクションの展示会がありますので、ご案内致します。
展示会名:広重二大街道展 木曾海道六拾九次 東海道五十三次
期日:2011年4月3日(日)~4月17日(日)(AM10時~PM6時)最終日はPM5時迄
終了時間が、省エネのため変更になっています。
終了時間当初はPM6時→変更PM5時(最終日は、当初PM5時→変更PM4時30分
会場:千代田区立九段生涯学習館2階、千代田区九段南1-5-10
最寄駅:地下鉄九段下出口6徒歩0分
入場無料
※このポスターは、深川江戸資料館前に貼ってありました。
入場料は無料なので、興味と時間のある方はぜひご覧になってください。
望月さんは、何年か前から個人で収集している、広重のコレクションを九段生涯学習館で春に展示を行っています、昨年は、名所江戸百景全揃いを展示しました。
この、展示会をネットで検索しましたが全くヒットしませんでした(3月23日現在)。
今の所、ネット上では、唯一のご案内ですので、以下に「木曾海道六拾九次」、「東海道五十三次」に関する解説を加えました。
<保永堂版「東海道五十三次」>
国際浮世絵学会会長 立正大学名誉教授
文学博士山口 桂三郎氏の解説
『世界的巨匠広重は、生涯を通して「東海道シリーズ」の作品を二十数種類制作している。その中でも最も傑作といわれるのは、一番初めに描いた出版元保永堂で刊行した「東海道五十三次」である。この作品こそ爆発的売れ行きを見せ、広重をして一躍浮世絵界のスターダムにのし上がらせた。その理由は、先ずそれまでに描かれた「東海道シリーズ」のなかには見られない最も大きな大判(約39センチx27センチ)というサイズで描き上げられていること、次にこの全五十五枚で完成している作品は「まのあたりそこに行たらむここち」にさせるものであった。その画面は変わりゆく宿々の自然と融和した旅に行く人々の姿を巧に活写し、しかもそれに朝焼け・霧・雨・雪・風のシーンを絡ませ、その中に叙情的な画面を見事に描き出した。これらは浮世絵風景画の初めての試みといえよう。このシリーズは北斎の「冨嶽三十六景」とともに、浮世絵の主流であった美人画・役者絵と並んで風景画の成立を宣言するもので、広重三十歳後半、1830年代半ばの名作となった。』
(広重不朽の名作・保永堂版「東海道五十三次」平成の復刻)
「髙橋工房HP」より
<木曽海道六十九次>
「Kumamoto's Home Page」より
『木曾海道六拾九次之内』(木曾海道とは中山道の事。当初、英泉は『木曾街道』としていたが、途中から引き継いだ広重が『木曾海道』と した。)は、叙情的な風景画の広重と官能的な美人画の英泉という作風の異なる江戸後期の代表的な浮世絵師による連作。天保6年 (1835)、『木曾海道六拾九次之内』は英泉が日本橋から描き出しました。しかし、表現が硬く、洒脱を好む江戸っ子には受け入れられません でした。そこで版元も保永堂から伊勢利に移り、絵師も『東海道五十三次』を発表、人気絵師となっていた広重を起用、引き継がせました。結 果、69宿場70図(中津川宿2図)と日本橋を加えた71図を完成させました。そのうち、英泉が24図、広重が47図を描きました。
NPO法人科学映画館が無料で配信している短編映画「廣重」も、下記サイトから、併せてご覧ください。この映画は、廣重が描いた東海道五拾三次とその舞台となった景色との対比を主軸に構成されています。1955年の制作ですので、約180年前の日本の風景と、56年前の日本の風景が同時に楽しめるという貴重な映画です。
END
2011-03-23 18:44